編集長コラム 
vol.86:リストラ不安に決して焦らない!  2009年01月07日(水)

この1〜2ヶ月ほど、急速な業績の落ち込みを見通した大手企業が、派遣を中心とした非正規社員の方の契約を打ち切るニュースがマスコミを賑わしています。

企業は15年ほど前から、大きな景気変動が起きても経営が揺るがないよう、正社員という固定的な人件費を少しでも低く抑える体制を懸命に作ってきました。その意味では、今回の非正規社員の削減は、ある意味やむをえないと言わざるを得ません。

ただ、今はまだ非正規社員に集中している企業の人員削減は、年明けからはこの正社員に及んでいくことは間違いないでしょう。

それは、今回の景気の低迷が、あまりにも突然で、あまりにも大きすぎるからです。
昨年度は2兆円という黒字を出したトヨタ自動車が、今年度は赤字になることなどと、いったい誰が予測できたでしょうか?

「大きな景気変動が起きても」という想定をはるかに超えた今回のこの事態に、正社員のリストラを今また実施しなければならなくなるのです。そして早くも、名の知れた会社が「希望退職者」を募集したという新聞記事が少しずつ目立つようになってきています。

ただ、年明けからマスコミなどで大々的に報じられると思われる「正社員大リストラ」のムードに、決して焦りすぎたり、不安を感じすぎたりしてはいけません。それは、リストラのメインターゲットは、やはり40〜50代だからです。

今の20代後半〜30代前半は、ほとんどの企業において最も層の薄い年代です。そして、ここ3年ほどで大量に採用した新卒たちの指導役として、この世代を極端に減らしたい企業は少ないはずです。

確かに中途採用の求人は、1年前と比較すれば相当に少なくなっています。
しかし、社会に出てこれまでの数年を懸命に頑張ってこられた方であれば、その中で身につけたさまざまなチカラは企業にとってとても貴重なものなのです。

焦りを感じたり、不安を感じれば、そんなときこそ、これまでと同様に自分に任された役割や業務に、さらに懸命に打ち込みましょう!

みなさんは、その過程の中でこそ「たくましいチカラ」がついていくことを知っているはずです。
その結果が、40代になったとき、貴重な人材としてまた評価されることに必ずつながっていくのです。

 100人に100通りの「働き方」。バブル崩壊後に社会に出た今の30歳は、自分で自分の「働き方」を決める「新しい時代のトップランナー」です。そしてどんな「働き方」を決断しようとも、最終的に決して後悔をすることのない唯一の観点があります。
 「あなたが頑張って働くことは、自分以外の誰のためですか?」
 家族のため、職場の仲間のため、自分を信頼してくれる人のため、お客様のため、地域のため、社会のため…。迷い少なく働いている30歳は、みんなこの観点が明確です。
 このコラムでは、取材などで出会った方々から学んだこと、気づいたことを、そんな観点から説明していきたいと思います。

★編集長:宮崎 健(ミヤザキ タケシ)

 
モチベーションスタジアム代表
 1962年生まれ。大学卒業後、1986年株式会社リクルート入社。200社の企業の採用・教育・コミュニケーション等のコンサルティングなどに携わる。1997年社内研究機関から選抜され、経営者の意思決定の研究、働く人のモチベーション研究に取り組む。2002年フレックス定年制度によりリクルートを退職、NPOとして2003年に雑誌「京都の30歳!」を創刊。2007年企業の若手人材育成のバックアップを業務とする「モチベーションスタジアム」を設立。
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編集長へのメールはmiyazaki@kyoto30.comまで。
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