編集長コラム 

vol.02: 「若いころに憧れていた世界」への近づきかたを、今からでも後輩たちに伝えたい!! 2003年10月30日(水)

 「誰のために働くのか?そんなキレイ事言うな!自分のために決まっているじゃないか!」
 そんなことを思われていると思いますが、「自分のため」それで大正解だと思っています。むしろ「周囲の人を幸せな気持ちにさせるためには、自分自身が幸せに働くことのほうが重要」だとも思います。
 しかし、自分のためだけに働いている人が、一時的にラッキーだったり、大もうけするケースにも多く出会いましたが、決して長続きしないということも事実です。大抵の場合、大きなしっぺ返しを受けてしまっているようです。

 「誰のために働きますか?」 
 この言葉には、そんな大きな話でもないケースを当然ながら含んでいます。わかりやすいのは営業マン。自分の売上をあげるためだけにお客様に接していると、ほとんどの商売は成約に結びつきません。よほど強い商品か、出合いがしら、ウソを並び立てない限り、成約はありえません。
 自社の商品をもっていかにお客様にメリットを享受してもらえるか?その姿勢が大なり小なりないと、ダメなのです。特に長いお客様との付き合いはありえません。

 「自分を認めてくれたお客様(人)のために、しっかり働く」 
 これは、この言葉の初歩中の初歩です。このあたりはまた後日、しっかりと説明したく思っています。

 今日は、おもしろいパターンの方をご紹介します。私のコミュニティサイトでその「働き方」を詳しく紹介した、京都にある大手求人広告代理店・株式会社インテリジェンスオフィスの営業リーダー岩井秀隆さん(29歳)。岩井さんは、「求人広告営業」というハードな業務をこなしながら、ふた月に1回はテクノミュージックイベントを企画し、DJ “HIDEKICHI”として出演されています。海外の大物ミュージシャンとの競演も実現されたほどです。

 高校から始めた音楽活動は、大学卒業後の新卒で入った会社では継続が難しかったそうです。しかし今の会社の社長は、その音楽を奨励してくれたのでした。社長から「一番好きなこと・夢中になれることには誰でも頑張れる。でもその次に頑張れることでしっかりとスキルをつけることが大切だ」と教えられ、彼は若い人たちの「気持ち」と「行動」をシッカリ前に向かって進めさせるリーダーとしての「姿勢」「スキル」を徹底的に学びました。

 会社はほとんど自分より若い人の集まりで、その姿勢・スキルを実践で活かすこともできました。自分の能力を高め、期待をしてくれる社長のために、そして歯を食いしばって頑張る若い人たちのために、岩井さんも頑張ります。

 しかし、岩井さんにはもうひとつ頑張れる理由がありました。昔、自分が夢中になった音楽の世界。岩井さんが最も頑張れる世界かも知れません。そこには、自分で「より広い世界・より高い世界」にアプローチしていけずに、不完全燃焼のままで夢を終わらせている人たちが多くいました。

 ―昔の自分もそうだった。しかし今は、その「より広い世界」へのアプローチの方法が自分なりにわかっている。それを若い人たちに伝えたい!―
 自分のため、社長のため、同僚のため、後輩のため、ここまででも充分頑張れる。しかし若いミュージシャンたちのためにも「自分がしっかり見本を見せよう!」そんな想いが、岩井さんのハードワーク&音楽活動を支えているのです。

 今週もまた、岩井さんは会社に泊まり込んで仕事しているのでしょうか。

 100人に100通りの「働き方」。バブル崩壊後に社会に出た今の30歳は、自分で自分の「働き方」を決める「新しい時代のトップランナー」です。そしてどんな「働き方」を決断しようとも、最終的に決して後悔をすることのない唯一の観点があります。
 「あなたが頑張って働くことは、自分以外の誰のためですか?」
 家族のため、職場の仲間のため、自分を信頼してくれる人のため、お客様のため、地域のため、社会のため…。迷い少なく働いている30歳は、みんなこの観点が明確です。
 このコラムでは、取材などで出会った方々から学んだこと、気づいたことを、そんな観点から説明していきたいと思います。

★編集長:宮崎 健(ミヤザキ タケシ)

 NPOワーカーズ・オープンコミュニティ・エイド(WOOCA)代表
1962年生まれ。株式会社リクルートに16年間勤務。数百社の採用・研修・CI・広報・イベント企画と、メディアの企画立案・組織オペレーション、働く人のモチベーション研究などに携わる。2002年6月独立し、現在に至る。
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編集長へのメールはmiyazaki@kyoto30.comまで。
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