「喜怒哀楽をストレートに!」 30歳前後で、初めてリーダーや管理職として若いメンバーを任された方に送りたい言葉です。よく管理職向けの書籍などに、部下に対する接し方として、「怒る」のではなく「叱る」のです、と書かれています。しかし、私は腹が立てば「怒りまくる」べきだと思っています。ただしその喜怒哀楽は、相手の立場に立ったものでなければなりません。 私も始めて管理職になったときは大変苦しみました。苦悩の1年半を経て、この「喜怒哀楽をストレートに!」というメンバーとの接し方を始めて、大きな発見をしたのです。いろんな方からいろんなヒントを頂いてここに行き着いたのですが、「働く人は、仕事を通じて必ず成長したいと思っている」と言うことを信じきることにしたのです。 私の勤めていた会社は、大変なハードワークで有名な会社でした。若いメンバーに、どんどん大きな目標と大きなお客様を任せ、それを通じて人材育成をする会社でした。ただでさえ精神的・肉体的プレッシャーが高まり、手を抜けるときは抜きたくなるのが心情です。 あるときのことです。ある26歳の営業マンが行う、三番目に大きな取引先への年間プレゼンテーションの時期が間近に迫ってきました。私たちはその最後の事前打ち合わせを、夜の9時くらいから始めました。そのときに営業マンから上がってきた提案書は、昨年提案した内容に少し手を加えただけの、魂の抜けたようなものでした。どうみてもお客様のことを真剣に考えず、うまく受注をもらうためだけの企画書。私は頭に血がのぼって怒鳴ってしまいます。 その日まで1週間、ほとんど毎日深夜帰宅の連続で疲れているその営業マンの顔に不服の色がありありと浮かび、声を荒げて歯向かってきます。 ほとんど毎日顔を合わせるわけですから、メンバーに歯向かわれたり嫌われたりするのはとても怖いことです。当時私は、朝の1時間の通勤電車の中で、「働く人は、仕事を通じて必ず成長したいと思っている」と何度も自分に言い聞かせてから出社していました。 メンバーが、会社の運営や自分のマネジメントに不服を持っているとします。でも決してそこから逃げてはだめだと思います。不平や不満を相手の立場に立ってしっかり汲み取ってあげることも欠かせません。しかし相手はそんな「ネガティブ」な気持ちと同時に、「もっと頑張りたいんだ!」という「ポジティブ」な気持ちも必ず併せ持っています。たとえ自分が嫌われようともそのポジティブな気持ちを信じて「喜怒哀楽をストレートに」ぶつけてみる。すると相手も本気になって気持ちをぶつけてきます。 そんなマネジメントを徹底しました。私の部署には、周囲からも近寄りがたい雰囲気が漂っていました。たぶん大変煙たがられていたと思います。しかし、こんな姿勢でぶつかっていったときのメンバーは、私が昨年8月にこの事業を立ち上げてからも、忙しい中にもかかわらず少しでも何かを手伝おうとして事務所に連絡をしてきてくれます。 |
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100人に100通りの「働き方」。バブル崩壊後に社会に出た今の30歳は、自分で自分の「働き方」を決める「新しい時代のトップランナー」です。そしてどんな「働き方」を決断しようとも、最終的に決して後悔をすることのない唯一の観点があります。
★編集長:宮崎 健(ミヤザキ タケシ)NPOワーカーズ・オープンコミュニティ・エイド(WOOCA)代表 1962年生まれ。株式会社リクルートに16年間勤務。数百社の採用・研修・CI・広報・イベント企画と、メディアの企画立案・組織オペレーション、働く人のモチベーション研究などに携わる。2002年6月独立し、現在に至る。 詳しい経歴はこちら 編集長へのメールはmiyazaki@kyoto30.comまで。 |
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