ある組織に長年所属していると、自分が大切にしたいものを見失ってしまうケースは大変多いのではないでしょうか? 7/16にアップした、中古ギターショップオーナーの栗田さん(32歳)の物語はそんなことを教えてくれます。 栗田さんは大学卒業後、大変ノルマの厳しい会社に入社。同期入社生が次々と退職していく中でも仕事のなかに喜びを見つけて、7年後に管理職に登用されます。つい最近まで自分もノルマに苦しんできていて、自分の部下のツラサや苦悩が手に取るようにわかります。必死になって頑張る若い部下たちの力になってやりたいと、毎日早朝から深夜まで働き、休日出社もいとわず、部下のノルマ達成のために自腹を切って自社商品を買ってあげたりまでしていました。それは自分も上司からしてもらったこと。何の疑いもなく取っていた行動。「部下のためやったらどんなことでもやったるでー!」という気持ちだったそうです。 「また大勢の若い部下たちに囲まれて、先頭に立って刺激ある毎日を送りたい…」。そんな思いを持ちながら、なにをするでもなく1年間をフラフラし、「京町家」というものに出会って「職住一体」という生活を知ります。そこに自分のライフスタイルを発見して脱サラ・開業に踏み切ります。 孤独になって初めて気づかされた自分らしさ、自分のペース。部下のために身を粉にして働いていた栗田さんも決してニセモノの栗田さんではなかったのでしょう。しかし、長年ひとつの組織・文化のなかで生活していると、その中で見つけたヤリガイやペースこそが最高のものに違いない、と思い込んでしまうことも否定できません。とくに管理職になって「役割」や「責任」を背負ってしまうと、その傾向がつよくなるのではないでしょうか? 特に大きな組織や強烈な文化を持った組織で働いている方々には、ときおり、みずから「孤独」になる期間をとってみることをお薦めします。「いまの組織に所属していなければ、いったい自分はどんなことを大切に生きたいのか?」。そんなことを考える時間が必要なのだと思います。この時間は誰も与えてくれません。自分で作り出すしかないのです。そこから今の組織で働いていることのすばらしさを再発見することもあるでしょうし、その逆もありえると思うのです。 |
|||
|
100人に100通りの「働き方」。バブル崩壊後に社会に出た今の30歳は、自分で自分の「働き方」を決める「新しい時代のトップランナー」です。そしてどんな「働き方」を決断しようとも、最終的に決して後悔をすることのない唯一の観点があります。
★編集長:宮崎 健(ミヤザキ タケシ)NPOワーカーズ・オープンコミュニティ・エイド(WOOCA)代表 1962年生まれ。株式会社リクルートに16年間勤務。数百社の採用・研修・CI・広報・イベント企画と、メディアの企画立案・組織オペレーション、働く人のモチベーション研究などに携わる。2002年6月独立し、現在に至る。 詳しい経歴はこちら 編集長へのメールはmiyazaki@kyoto30.comまで。 |
| トップページに戻る |