編集長コラム 
vol.82:後輩たちに、胸を張って「仕事」を語ろう! 2006年12月18日(月)


私たちの事務所では、自ら発行している「京都の30歳!」というメディア以外に、顧客企業の社内報の記事や採用ツールのコンテンツとして、その会社の30歳前後の方を取材して一人ひとりの「物語」を描いていく事業を行っています。

この仕事で痛切に感じることは、3時間強におよぶ取材時間中、その取材対象の方が本当に熱心に語り尽くしてくださることです。
私たちの取材では、集中力を保つために録音機器を一切使わないのですが、筆記担当者は「腱鞘炎になるのでは?」と思うほどにまで多くのことを話していただける。
そして取材が終わると、本当にスッキリとしたお顔をされるか、「もっと話したい!」とやや名残惜しいお顔をされるか(笑)のどちらかなのです。

そんなたびに、今の多くの会社では、「自らの頑張ったと思うこと」を語る「機会」や「場」が本当に少ないんだな…と思うのです。みなさんの会社ではどうでしょうか?

今の30歳前後は、少し上の先輩から仕事の楽しさについて熱心に語ってもらえていない世代です。先輩の世代は、「求められる働き方」が突然変化して、それに戸惑うばかりか自信も少し失って、みなさんに「働く喜び」を語る余裕がありませんでした。
そんな中で、みなさんは明確な指針もなく、「一体どの方向に進めばいいのか?」ということを自分自身で考えなければならない悩ましさを味わったのではないでしょうか?

会社はこの2年くらいで新卒や第2新卒の採用に力を入れ、みなさんの職場には多くの後輩が働き始めているはずです。
もしかすると、その後輩たちも、みなさんが「働く喜び」を語ってもらえずに戸惑ったのと同様、今、大きな不安を抱き始めているのではないでしょうか?

みなさんは、指針のない中でもなんとか歯を食いしばり、自分の方向性を自分で切り開いて来ました。そのことにみなさんは胸を張るべきです。
ただ、それを決して自分だけのものにせず、ぜひ少し悩み始めた後輩たちに語ってあげませんか? そして、語ることでこそ、自分自身の頑張りを振り返り、新たな気づきや忘れていた想いを思い出せるのだと思います。

今、私どもの編集部では、「働く30歳!白書」と銘打ってさまざまなアンケートを始めています。今の30歳を取り巻く現状の仮説をいろいろと検証しているのです。

「頑張った!」と思える仕事を語れる場はありますか?

こんなことにもみなさんの声をお聞かせいただければと思っています。
もしご興味があればぜひご覧になってみてください。
http://www.kyoto30.com/

 100人に100通りの「働き方」。バブル崩壊後に社会に出た今の30歳は、自分で自分の「働き方」を決める「新しい時代のトップランナー」です。そしてどんな「働き方」を決断しようとも、最終的に決して後悔をすることのない唯一の観点があります。
 「あなたが頑張って働くことは、自分以外の誰のためですか?」
 家族のため、職場の仲間のため、自分を信頼してくれる人のため、お客様のため、地域のため、社会のため…。迷い少なく働いている30歳は、みんなこの観点が明確です。
 このコラムでは、取材などで出会った方々から学んだこと、気づいたことを、そんな観点から説明していきたいと思います。

★編集長:宮崎 健(ミヤザキ タケシ)

 
モチベーションスタジアム代表
 1962年生まれ。大学卒業後、1986年株式会社リクルート入社。200社の企業の採用・教育・コミュニケーション等のコンサルティングなどに携わる。1997年社内研究機関から選抜され、経営者の意思決定の研究、働く人のモチベーション研究に取り組む。2002年フレックス定年制度によりリクルートを退職、NPOとして2003年に雑誌「京都の30歳!」を創刊。2007年企業の若手人材育成のバックアップを業務とする「モチベーションスタジアム」を設立。
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編集長へのメールはmiyazaki@kyoto30.comまで。
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