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「英語を使って、困っている人を助けたい」。 |
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アフリカの大かんばつをテレビで見てから、貧困に苦しむ人の役に立ちたいと考えてきた。それを可能にする英語という武器。英語を活かせるグランドホステスとして就職したが、いじめにあった。22歳のときに今の夫と出会い、何年で帰れるかわからないスペイン行きへ同行。思いもよらない出来事に遭遇しながらも、海外生活を奮闘して帰国した。 上野 真理子さん 30歳 京都市在住 [スペイン語通訳・翻訳家] |
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小6のときの衝撃と、華やかなものへのあこがれ。その思いが英語に結びつく。 幼いころ、「ヘレン・ケラー」「ジャンヌ・ダルク」といった困っている人を助ける人の伝記が好きだった。同級生の誰かがいじめられていると聞くとどんな相手でも助けに行った。 小学6年のとき、アフリカの大かんばつで苦しむ人々をテレビで見て衝撃を受ける。「将来は絶対にこの人たちを助けたい」と幼な心に決めた。 中学のときに英語に魅せられる。「貧しい人たちを助けるにはこれだ!」。ビートルズやジョン・レノンの歌詞カードのコピーをもらい、意味もわからないのに文字を見て想像にふけった。一つのスキルとして英語を身につけたくて、近所に住む通訳の女性に週1回英語を教わった。 高校では、部活の新体操や複数のアルバイトに励む。その一方で先生の許可をもらい、数学の授業時間を利用して英字新聞の翻訳をするなど、英語の勉強にさらにのめり込んだ。 空港のチェックインカウンターや搭乗口で案内などをするグランドホステスの専門学校に進学。英語に関われるうえに給料もいい。平凡な家庭で育ったせいか、華やかな世界へのあこがれもあった。 入学するとすぐ、国際交流会館で日系3世のブラジル人と知り合い、なんとか会話を交わすうちに外国人労働者が受けている差別を知った。「この人たちの役に立ちたい」。夢への思いがさらに強くなる。一緒に教会へ通い、月に1〜2回は牧師に生の英語を教わった。学校やアルバイトに追われるなか、通学の電車の中でも英語の本は離さない。彼氏もいらない。 念願のグランドホステスとして入社。チェックインカウンターに立てたときは、うれしくて涙が出た。 就職先でのいじめや、英語メインではない仕事。そんななか、今の夫と出会う。 職場の同期生のほとんどが「お嬢様」。服装などの身なりですべてを判断されていじめにあった。 ある上司から理由なく毎日暴力を受け、いやがらせの言葉を吐かれた。誰も助けてはくれず、業務で使う単調な英語も物足りない。しかし、お金を貯めるためと割り切って2年間歯を食いしばって働いた。 外国人留学生の窓口になれるというデザイン専門学校の受付事務員として転職。英語メインの仕事ではないが、お金を貯めてそのうち大学にでも行こうと考えていた。夏にやってくる留学生と身ぶり手ぶりでコミュニケーションを図るうち、英会話が上達していく実感がある。留学生が戸惑っている日本の常識を、わかってもらえるまでとことん説明した。 その職場で今の夫と出会う。油絵を勉強しながら助手として働いていた。控えめでありながら、画家で食べていくという大きな夢を追いかけていた。 あるとき、「何年かかるかわからんけどついて来てほしい。スペインに一緒に行こう」とプロポーズされた。彼は以前から本場のスペインで絵の勉強をしたがっていた。しかし、せっかく今まで10数年間も積み上げてきた英語力を捨てられない…。 次のページヘ |
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