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仕事を一緒にしてくださる方々への感謝の気持ち。
「頑張ってやっててよかったなー」と思える瞬間を、 その気持ちがさらに増やすんだと思う。 |
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大手スーパーに入社して、2年弱でマネージャー職に。一人ひとりと会話を続け、みんなを信頼することで強いチーム運営を実現した。新しい自分を発見するため転職。仕事はまったく変わっても、顧客やメンバーから「ありがとう」と言われる瞬間のうれしさは変わらない。そして仕事を一緒にしてくださる方々への感謝の気持ちの大切さを再確認した。 浦西雅美さん 29歳 京都市在住 [株式会社シンカ(下京区)スーパーバイザー] |
| 京都駅前のイベントホール。会場を埋めていた学生や企業の担当者はすべて帰り、夕日が差し込んでいる。京都で初めて開催されたインターンシップフォーラムの打ち上げ会。「浦西さんからも一言もらいましょう」。 一緒にセミナーを任されたスタッフから指名される。 「東京の皆さんや管理部の皆さんにまで助けてもらって、なんとか問題なく運営できました…」。涙があふれ出た。転職してこの1年、無我夢中で走るだけで周囲の人への感謝の気持ちを少し忘れていた。 仕事が物足りない。期限と目標を決めると、先々までを考えた働き方をしていた。 就職活動では総合職志望で百貨店業界を目指して走り回った。手作りの木工家具が好きで、海外へ行ける可能性もあるインテリアや雑貨のバイヤー職に就きたかった。レストランでのバイト経験を活かすために、スーパーなども回った。 大手スーパーに入社した。愛知県の店舗の婦人服売り場。自分なりに工夫をして仕事に取り組んだが、思い描いていた仕事のイメージとはかけ離れていた。退屈。「仕事っておもしろくないなー。こんなのでお給料をもらっていいの? 物足りない」。 2年はお金のためと割り切って働いてイギリスに留学しよう。ただ2年を過ごすのではなく、商品企画部配属という目標を持とう。婦人服の商品担当は男性。仕入れ交渉などむずかしい仕事なのだろうが、女性の目から見て選んだものをそろえたい。 上司が細かな指示をする風土の会社ではなかった。背中をみて覚えろと背中が言っている。目標を自分で設定すると、上司が考えそうな仕事を先回りして進んでやっているようになっていた。 入社して2年弱、アシスタントマネージャー歴3ヵ月で、婦人服フロアのマネージャーに抜擢された。 先輩からの助言。みんなを信頼することで、より強いチームワークができていく。 「あなたより、上の責任者を出してちょうだい」。顧客からのクレームでは、若い女性であることが不利になることを痛感させられた。浦西さんが説明したのと同じ話を男性上司が繰り返すと、「最初からそう言ってくれればいいのに」と、お客様は怒りを納めた。 仕事というものは、性別ではなく、結果で判断されるもの。だから総合職として仕事で自分を試してみたかった。予算組みから、売上・利益・人件費のコントロール…。絶対したくなかった自宅での「持ち帰り仕事」もやった。休みのとれない肉体的なつらさよりも、女性に対するそんな見られ方のほうがつらかった。 約10人の先輩社員やパートも、若い総合職の自分に対して敬遠気味に接してきた。しかしジックリと一人ひとりの意見を聞き続けた。 メンバーのミスを叱る上司や他のマネージャー、顧客に対して、「メンバーのミスは私のミスです。私に注意をしてください」と矢面に立つ。パートに対しても社員と同様に厳しく指導した。「お客様にとってみれば、社員もパートも関係ないんです。あなたも重要な存在です」。少しずつチームワークができていった。 あるとき、入社当時から指導を続けてくれた上司に対して感情的になって歯向かってしまった。「私はここまで精神的に追いつめられていたのか? こんな状態ならもう辞めたほうがいい」。 思い悩んでいると、ある先輩が声をかけてくれた。「あなたが1日休んでも、お店は何ごともなかったように開店するのよ」。風邪で1日休んだときそれが実感できた。「みんなをもっと信頼すればいいんだ」。肩から力が抜けた。チームワークがさらに強固になった。 最初の店から転勤するときの送別会には、他部署の人までほとんどすべての人が集まってくれた。新店オープンと同時に配属されて2年間勤務した次の店での送別会では、40代のパートの女性に「あなたと仕事ができて本当によかった」と涙ぐまれた。 次のページヘ |
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