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■京都企業の動き
◆島津製作所
島津製作所は12日、生体内の分子がどのように分布しているかを直接観察し画像化できる機器の開発を進めると発表した。この機器は「分子イメージング」と呼ばれるもの。体内に診断用の薬剤を送り込み、がんの遺伝子が発現した際のたんぱく質の動きを体外から捕捉。分子レベルで機能の変化を画像にして表示するもの。この取り組みの一環として分析装置を開発し、5年後に完成を目指すとしている。
同社が開発する分析装置は、「顕微質量分析装置」。生体組織や細胞内に有るたんぱく質を顕微鏡で観察。生体の分子をレーザーでイオン化させ、高解像度のイメージに表示させる。完成すれば、未知の生体物質でも分子レベルで画像として観察が可能になる。
こうした分子イメージングの技術は、病気の早期発見が可能になるほか、遺伝子情報に基づく衣料の「テーラーメード医療」や新薬の開発などの際に活用することもできるという。
この機器の開発を進めるため同社はこのほど、社内に「次世代医療機器ワーキンググループ」を設置。また、社長が直轄する戦略企画部隊も設置し、全社的な取り組みに発展させる予定としている。
今後、2004年度から5ヶ年の期間で、自然科学研究機構や理化学研究所、大阪大学などと共同で開発に取り組み、装置の完成を目指す。
◆国際電気通信基礎技術研究所
国際電気通信基礎技術研究所(=ATR、京都府相楽郡精華町、畚野信義社長)は14日、ロボット技術の商用化に向けた開発、販売を行うベンチャー企業を立ち上げたと発表した。このベンチャー企業は、ATRが保有するロボット技術を使った商品開発などを行うもの。第1弾として、ロボットの組み立てキットを発売する。
ATRが設立したのは、ATR-Robotics(京都府相楽郡精華町、大山マリ子社長)。資本金は1000万円で、ATR子会社のATR-Promotions(同、平川邦昭社長)が全額を出資して設立した。
ATR-Promotionsは昨年11月、ATRの研究成果を基に市場動向などを見極めながらベンチャー企業を設立することを目的に設立された会社。今回、ATR-Roboticsを設立したのが、ベンチャー企業設立支援の第1号という。
ATR-Roboticsは14日、ATRのロボット技術を応用した第1弾商品として、小型ヒューマノイド(人間型)ロボットの組み立てキットを発売した。
発売したロボットは「Robovie-MS」と「Robovie-M ver.2」の2種類。前者の価格は9万9750円で、後者は29万4000円に価格設定した。
このキットは、ロボット愛好家や教育機関をターゲットにホームページを通じて販売。日本郵政公社の「ゆうパック」でも取り扱いを行い、関西地区の郵便局窓口から注文することもできるという。
◆アークレイ
臨床機器メーカーのアークレイ(京都市南区東九条、土井茂社長)は11日、同日からサプリメント商品を発売し、本格的に健康食品分野に参入すると発表した。同社が発売するサプリメント商品は「aq(エーキュー)」。第1弾は、「サーデンペプチド」、「植物コレステロール」、「カテキン」の3アイテムとした。今後、糖尿病患者向けの食品と合わせて、健康食品の開発を進めるとしている。
今回発売するサプリメントは、プラスチックボトル1瓶に180粒入りで価格は6000円(税込み)。アークレイマーケティングが発売元となり、通信販売のみで発売する。
「サーデンペプチド」は、イワシに含まれる成分を主に使ったもの。1日の目安量6粒にイワシ3匹分の「サーデンペプチド」を摂取できる。また、「植物コレステロール」は、大豆に含まれる成分を使用。「カテキン」は、1日の目安6粒中に緑茶11杯分のカテキン540rを含むという。
アークレイは今後、食事制限が必要な生活習慣病患者向けにこの商品を販売していく方針。また、カロリー制限やダイエットをする一般向けにも販売していくとしている。
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