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■京都企業の動き
◆西陣織会館
西陣織の製作実演、ネクタイなど西陣織製品の直売を行っている西陣織会館(京都市上京区堀川今出川南入、室志成子館長)で近年、外国人観光客が急増していることが分かった。1998年に3万9千人だった外国人の年間入館者数が5年後の2003年には21万4千人と5倍以上に増加。特に台湾や中国、韓国などアジア近隣諸国からの観光客が大幅に増えているという。
西陣織会館を訪れる外国人観光客は1998年の3万9千人から2年後は12万6千人に。さらに翌年の2001年には15万8千人に達し、同年の国内から訪れる入館者数(15万2千人)を追い越した。
04年は、テレビドラマで新選組が取り上げられるなど“京都ブーム”にわいた。このため、国内からの観光客が盛り返し、同館の来館者数は国内が21万4千人、国外からが21万2千人と3年ぶりに数字が逆転した。しかし、依然として海外からの観光客が全体の入館者数を大きく押し上げる主因となっている。
外国人来館者の中でも多いのが中国人。会館の調べによると、今年の2月13日に訪れた中国人観光客は1235人。同日に訪れた全体の観光客数(2257人)の半分以上を占める。同日は、中国からのツアーバスは46台訪れ、駐車場にバスが収まりきらないほどの混雑ぶりだったという。会館職員は「旧正月の時期だったこともあるが、最近は中国人のツアー客が目に見えて増えいる」と話す。
中国では、2000年9月に北京市、上海市、広東省の3地域で団体旅行が解禁された。昨年9月には地域が拡大されたことも背景にあり、富裕層の家族連れが多く訪れる。JTB西日本営業本部広報課は「清水寺や金閣寺、平安神宮など有名な社寺の観光途中に立ち寄るケースが多い」と話している。
増加する海外からの観光客に対し、西陣織会館は2001年、中国語、ハングル、英語、日本語の4カ国語のパンフレットを設置。また京都に在住する中国人留学生をアルバイトとして採用。3人の留学生が交代で受付業務や、売り場業務を行っているという。
西陣織会館の室志成子館長は「これまで、行政と連携して韓国や香港、中国各地を訪れ西陣織をPRしてきた。西陣はきものというイメージがあるが、西陣は織物を作っている。中国も独自の織物文化を持っているため、アジアからのお客さんに織の魅力を見出してもらえると思う」と話している。
◆立命館大学
立命館大学(京都市北区等持院)は23日、大学経営の専門家を育成する「大学行政研究・研修センター」を4月1日に設立すると発表した。実際にカリキュラムを組んで4月から講義を開始、「理論ではなく、実践的な教育訓練の場としては日本で初の機関」(同大学)として、3年後には大学院の設立を目指す。
同センターは、大学の経営・管理・運営を多角的に研究し、国際的に通用する大学幹部職員の養成を計画の柱にする。そのため、具体的な政策立案を行うためのトレーニングを行うなど、幹部職員を育成するプログラムを実施。大学の現場で生じるさまざまな課題を実践的に研究することで「大学行政」という新しい学問分野を切り拓くことを狙っている。
立命館大の川本八郎理事長がセンター長に就任し、3人の専任研究員と1人のアドバイザーを配置。4月開講のプログラムには、立命館の職員が18人、他大学から20人程度を見込んでおり、毎週金曜日の午後を使って3時限の講義を行う。
また、シンポジウムやセミナー、研究会、ワークショップなど研究の成果を外部に発信。研究紀要や専門書などの編集、発刊も行うほか、職員同士の交流サロンとネットワーク機能の充実、「大学アドミニストレーター」(大学経営・大学行政のプロフェッショナル)を養成する大学院の設立準備などの事業をてがける方針。
同大は、少子化で全国的に大学の経営状況が厳しくなる中、今後は経営の専門家が必要となると考えており、「学問的に考察する理論的な意味ではなく『大学職員』の研究組織として、実践的な教育訓練を行って職員幹部を養成するものとしては、日本では初の取り組みになる」と話している。
◆三善工芸/フェムト
呉服の製造卸を手がける三善工芸(京都市中京区西洞院姉小路上ル、小林重夫社長)はこのほど、システム開発を手がけるフェムト(京都市右京区西院、梅谷康子社長)と共同できものの生産管理システムを開発した。このシステムは、工程管理から販売、顧客管理までを1人でも行えるようにするもの。三善工房は同社が開設するショップにシステムを採用し、フェムトはきもの業界向けシステム開発を行う方針としている。
両社が開発したのは、きものの工程管理、原価管理、小売商品管理、顧客管理、商品の画像管理などを一括して行うことができるシステム。京都商工会議所の京都・ビジネスモデル推進センターがマッチングを行い、昨年年末から2社で開発を進めていた。
きものの生産では作るきものによって異なるものの、15〜16ほどの工程がある。この工程管理のほか、原価管理、商品管理などで膨大な事務作業が発生している。三善工芸は昨年夏頃から、オリジナルきものや帯を消費者に直接販売するビジネスモデルの開発に着手。工程管理などの手間を簡略化することが課題になっていた。
同社は25日、オーダーメードきものの専門ショップ「善」を開設。京都市中京区西洞院姉小路上ルにある自社ビル2階のワンフロアを活用した。同ショップは予約制で、色や生地の見本を見せながら客の要望に合う手描き友禅のきものを製造・販売する。従来の製造卸のほか、ショップでも新たに開発したシステムを活用する。
ショップで扱うきものは、龍神雷神や昇り竜などワンポイントで手描き友禅柄を配したもの。主に男モノのきものを中心に品揃えを拡充。モード系のきものとしてブランド化する方針。卸問屋や小売店などの流通経路を経ないため、既存小売店に比べ、価格はおよそ2分の1程度になるという。
一方、フェムトは、今回開発したシステムをベースにきもの業界向けにシステムを開発する。各社のニーズに合わせたシステムにカスタマイズした上でシステム構築を進める方針。
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