| ■30歳!に関する気になるデータ/参考になる特集・書籍
◆若手社員の成長のヒント [JTBモチベーションズ]
JTBモチベーションズが行った「成長」に関する調査。22〜25歳の若手社員309人のうち、「さらに成長したい」「今の会社で働き続けたい」人の割合は、入社1年目から3年目にかけて15〜20%も減るそうだ。
詳しく見てみると、若手社員が「1年前と比べて成長した」と思うのは、「業務に関する知識や技術」が71.8%でダントツの1位。一方、「期待したほど成長していない」項目上位は、「アイデアや工夫を生み出す力」「仕事のおもしろさを感じる力」「モチベーションを保つ力」で、仕事の意欲が落ちる様子が伺える。
ところで、この調査では若手社員を部下に持つ上司309人からも回答を得ていて参考になる。まず、部下が「期待したほど成長していない」と思う項目では、「仕事のおもしろさを感じる力」を上回って「仕事がしやすい環境を作る力」が2位に浮上する。次に、「成長してほしい点」は「困難を克服する力」が40.5%で最多。そして、若手社員が「何によって成長したか」というと、「先輩や同僚とのやりとりやふれあい」「上司からの励ましやサポート」に続く3位の結果が興味深い。若手社員が「簡単な仕事であっても、一つ一つの成功を積み上げること」を選ぶ反面、上司は「難しい仕事に挑戦すること」を挙げたという。
仕事の面白さを感じ、モチベーション高く働けるよう成長したいなら、自ら働く環境をつくり、困難に挑戦する能動的な姿勢が重要。そんな先輩からの助言を、この調査から感じとってほしい。
参考URL: https://www.jtbm.co.jp/images/pdfs/newsrelease_growthreserch.pdf
◆背中を押してくれる送別の歌 [NIKKEIプラス1 2/20号]
そろそろ送別会のシーズンだ。NIKKEIプラス1が20歳以上の会社員1032人に、職場の送別会で「歌ってもらいうれしかった歌またはうれしい歌」を聞いたところ、1位は海援隊の「贈る言葉」だったそうだ。
続いて長渕剛の「乾杯」、SMAPの「世界に一つだけの花」と定番曲が並ぶが、世代別ランキングではそれぞれの特徴が感じられる。例えば、20代の上位は「3月9日」(レミオロメン)、「YELL〜エール〜」(コブクロ)と力強く前向きな歌なのに比べ、30代では「世界に一つだけの花」、「明日があるさ」(ウルフルズ)、「贈る言葉」など自分を癒したり励ます歌詞が印象的だ。仕事の責任が増えてときに悩み苦しむ日々を、明るく変えてくれる曲なのかもしれない。40代になると公私共にいっそう役割が増すためか、総合5位の「負けないで」(ZARD)が2位。「何かでくじけそうになっても、この歌を聴くと頑張ろうって思う」とコメントされているように、自分を懸命に励ましてくれるメッセージが高く支持されたようだ。
ちなみに、送別会で歌ってほしい相手は「みんなで合唱」に次いで「同期の同性」が3割とダントツ。やはり、苦楽を共にしたり腹を割って話し合ってきた仲間にこそ、門出を祝ってほしいのだろう。
どんな人との間にも、いつか必ず別れはやってくる。そのときに相手を本気で送り出し、送り出してもらえるように、日々本気でぶつかり喜怒哀楽を分かち合える関係を作っておきたいものだ。
◆徐々に改善する雇用状況 [帝国データバンク]
帝国データバンクが1万624社に行った雇用動向調査によると、約半数の企業が今年度は正社員の採用予定がないらしく、「雇用環境が改善する時期」の予想でも、来年度以降という声が最も多かったという。
しかし、実際の雇用調整(解雇や採用抑制など)の状況はというと、「現在は実施していないが、今後検討する」企業は1割に留まり、4割以上もの企業は「実施する予定はない」のだそうだ。さらに、人員計画を見ても、正社員比率が前年度より下がる企業はわずか1割で、「上昇」「変わらない」という企業が3/4を占めたという。そして、正社員比率が上昇する企業にその主な要因をきくと、「業容拡大への対応」という積極的理由が4割超でダントツ。1年前の同調査では「業績低迷による非正社員の削減」が最も多かったが、今年になって正社員採用の増加傾向が高まり、2倍近くの差をつけて1・2位が逆転したようだ。
そして企業は、就職氷河期の今こそ人材を獲得しようと意欲を見せている。「優秀な人材が採用できるときには正社員として積極的に採用する」「最近はレベルの高い人材が応募してくるようになり、今がチャンスなので採用を増やしたい」など、回答企業のコメントからもその様子が伺える。
どうやら不況も底を打ち、働くチカラのある人がさらに求められるようになるだろう。雇用不安におびえながらも懸命に努力を続けてきた人は、安心して今の職場でさらにチカラを高めていってほしい。
参考URL: http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/keiki_w1002.pdf
◆イマドキの新入社員が思うこと [日経新聞 2/23夕刊ほか]
現在、「企業にとって、若手の早期退職を食い止め戦力に育てることは大きな課題」だという。そんな中、
「多くの企業で指導を担うのは5〜10年目の社員」、つまり読者世代にあたる30歳前後の社員らしい。
では、当の新人は何を考えて入社してくるのだろう。記事にはリンクアンドモチベーションが3,204名の新入社員に行った調査が載っており、HPで詳細を確認できる。これによると、彼らの「会社を選ぶ基準」は、1位から「事業の優位性・成長性・将来性」「事業の社会的影響力や会社的意義」「会社理念への共感」「給与水準・休日制度の充実」。そして、5位には「魅力的な上司や先輩の存在」が挙がったらしい。
また、「職場に求めること」では「自分の意見や考えを活発に発言し、それを聞き入れる姿勢」「メンバー同士の連携がスムーズ」と続いて3位には「全員が全力を投じて、切磋琢磨する雰囲気」が入り、「職場の一体感を強く求める傾向」が見て取れる。一方、「上司や先輩に求めること」の上位は「自分の持ち味や特徴をおさえてくれる」「仕事の成果を褒めてくれる」などで、やや甘えも伺える。調査元は、早い段階で新入社員の「『依存心』を断ち切り、ビジネス社会の厳しさ・現実を的確に伝える」必要を指摘する。
今の30歳前後は「新人当時、今ほど手厚い指導を受けられなかった世代」で、後輩育成にも戸惑うことが多いだろう。しかし、人を教えることは自分にとっても良い経験になる。前向きに取り組んでほしい。
参考URL: http://www.lmi.ne.jp/companydata/newsreleases/attach.php?id=449
◆その頼みごと、断れますか? [NIKKEIプラス1 3/6号]
日経が1032人に行ったアンケート調査によると、本当は断りたい頼まれごとや誘いがあったとき、「きっぱり断れる」人はわずか6%で、逆に「断れない」「あまり断れない」という人が63%を占めたという。
詳しく見てみると、「断れない」にも2つのタイプがあるようだ。まず、「仕事で手いっぱいのとき、追加の仕事を頼まれたら」「体調が良くないとき、残業を頼まれたら」1〜2割の人はそのまま引き受けてしまうという。かたや、「来週はできる」「1時間だけなど、条件付きで引き受ける」人が5〜8割と最も多いらしい。一方、「仕事が立て込んでいるとき、上司に飲みに誘われ」たり、「2次会に誘われた」が「翌日も仕事があるとき」でも「参加する」人はいずれも1割前後。そして、「今の作業が終ったら参加するなどと伝えて、後で判断」「参加し、ころ合いを見て帰る」など微妙な選択をする人が5〜7割に上ったようだ。
記事は、前者のタイプのように依頼や誘いを断れない人に対して、「断ることで何ができるかを考えて」と助言する。確かに、安請け合いしたせいで本来の業務ができなくなっては本末転倒だ。かたや、条件付で引き受けるタイプの人は、まず自分に依頼してきた相手の状況や意図を考える姿勢が大切だろう。
35歳までは、業務能力や自分をコントロールするための「断る」力を身につける時期。ただ、仕事の依頼は期待の表れでもある。できる限り引き受ける中で自分を律する力を高めてきたいものだ。
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